国際大会情報
開催概要
【主催】WRO 国際委員会
開催日
2004年11月6日(土)~7日(日)
会場
競技内容
市販ロボットキットを使った「自律型ロボット」による課題競技です。(プログラムも開発)
競技テーマ | スポーツ(大会に参加するロボットは国際スポーツの競技選手です。) |
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規定競技内容 | ・ライントレース・スプリント ・レスリング(相撲) ・迷路走破 ・スラローム ・自由 |
競技フィールドサイズ | 「2m×1.6m」が基本 |
使用ロボットキット | 市販ロボットキット |
参加国(一部)
アジア地域を中心に13の国、及び地域(予定)
(オーストラリア、ブルネイ、中国、香港、インドネシア、韓国、
マレーシア、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾 、タイ)
国際大会 競技結果
開会式で挨拶するシンガ ポール文部大臣 選手の製作会場 会場は報道陣を含め大勢の観客でにぎわった
第一回の今年は、アジア、太平洋地区の13の国と地域から89チームが参加した。 日本からは、9月26日に科学技術館にて開催されたWRO Japan決勝大会にて選抜された 4チームが参加した。
日本代表4チーム
■J&K(福井) ■Tamagawa Wish BONEZ(東京) ■大森二中(東京) ■リッキー磯工A(神奈川)
スプリント
■リッキー磯工A
確実性を重視した狙い通りの走りで、見事完走!
■Tamagawa Wish BONEZ
スタート直後の難所「でこぼこ」に果敢に挑戦!!
■J&K
上位を狙い、スピードを上げてスタート!
■大森二中
でこぼこを突破!!
デコボコを乗り越え、さらに急な坂の上り下りを制御して走る、難易度の高いものだった。
日本代表チームはリッキー磯工Aが見事完走。他チームは惜しくも途中でラインを外れてしまった。リタイヤが続く中、リッキー磯工Aは47チーム中7位にランクイン!!
メイズ、スラローム

■Tamagawa Wish BONEZ
コース幅が狭く、タッチセンサー、光センサーによる高度な正確性を求められたが、走破したチームなし!という非常に困難なコースであった。
プライズマリではJ&Kが28チーム中12位、セカンダリは38チームが参加し、Tamagawa Wish BONZEが13位、大森二中が24位、リッキー磯工Aが35位という結果。
レスリング(相撲)

■大森第二中
相手を土俵から押し出すか、相手をひっくりかえせば勝ち。
大森第二中とリッキー磯工Aが参加したが、2チームとも一回戦で敗退。
オープン
製作済みのロボットをブースにて展示し発表する。オリンピック競技をテーマとしたロボット25チームが参加した。
来年は日本チームからの参加を期待します!
もうひとつのOlympiad~自動計測システムの開発と適用~

WRO Japan大会では、ホール素子と磁石を使った自動計測システムを開発し適用した。これをさらにレベルアップさせたものが、WRO国際大会のスプリント競技公式記録システムとして採用された。
産学連携による開発
オリンピックでは、アスリートの記録を正確に計測する技術が必要となる。WROJaopan大会では、素子と磁石を 使った自動計測システムが産学連携によって開発されました。そしてこれをさらにレベルアップさせたものが、WRO国際 大会のスプリント競技公式記録システムとして採用されました。
基本設計:二上貴夫(SESSAME,(株)東陽テクニカ)
回路製作・ソフトウェア開発:竹内一記 (神奈川工科大学 工学部電気電子工学科4年)
製作指導:金井徳兼(神奈川工科大学工学部助教授)
ソフトウェア開発協力:軽部禎文(株)永和システムマネジメント)
システムの概要
- ロボット下部に板状の磁石を取り付ける。
- コース裏側にホール素子を組み込んだセンサー基盤を設置。
- ゴールライン直下に設置したホール素子の上部を、ロボットの磁石が通過することで電圧を発生させ、それをシグナルとして時間を計測。
システム計測結果
100%正常に計測された。しかし、審判が表示リセットスイッチを押し忘れるというミスにより、1回だけ結果は採用されませんでした。
しかし、計測への不服申請もなく、WRO国際 問委員会、シンガポールサイエンスセンターから高い評価と賞賛を受けました。